macOS Mojave Image

日本時間の2018年6月5日に開催されたAppleの年次開発者向けカンファレンス「WWDC」において、次期macOSとなる「Mojave(モハベもしくはモハーヴェ)」が発表されました。一般ユーザーには今秋に無償アップグレードとして提供されます。

 

macOS Mojave Group FaceTime
32人まで同時通話に対応するグループFaceTime

「Mojave」へのアップグレードでアナウンスされた内容として、アプリケーションのインターフェースを暗転化し夜間等でも目への負担を軽減する「Dark Mode(ダークモード)」、デスクトップ上の文書や画像ファイル等を日付、タグ、種類等のファイル属性に基づいてソート・自動グループ化する「Stacks(デスクトップスタック)」、Finderウィンドウの上側に大きなプレビュー表示を行い、下側にサムネイルを並べて表示する新たなビューモード「Gallery View(ギャラリービュー)」、動画のトリミング、ドキュメントへのサインやマークアップ機能が搭載され強化された「Quick Look(クイックルック)」macOS、iPhone、iPad、Apple Watch間で32人までの同時通話に対応した「Group FaceTime(グループFaceTime)」、デザインが刷新されタブ構造で目的のアプリを見つけやすく改善された「Mac App Store」、MacユーザーがiPhoneやiPadで写真撮影をした際に即座にmacOS上に写真を表示させることができる「Continuity Camera(コンティニュイティーカメラ)」、iPhoneでのビデオ録画機能や編集機能のような新しい「スクリーンショット機能」などが搭載されます。

 

macOS Mojave AppleNews
macOS版「Apple News」ほか、iOS版として提供されていたネイティブアプリがmacOS Mojaveへ多数提供されます

また、iOS向けに提供されていた「Apple News」「Stocks(株価)」「Voice Memos(ボイスメモ)」「Home(ホーム)」がmacOSにもネイティブアプリとして提供されます。

Mojave」へのアップグレード対象となるハードウェア要件はMid 2012以降のMacおよび、推奨されるMetal対応グラフィックカードを搭載したMac Pro(2010および2012モデル)となっています。
※Metal対応グラフィックカード: (Nvidia Kepler以降、ATI Graphics Core Next以降)を搭載したもの

  • nVidia Geforce GTX 600シリーズ以降
  • AMD R9シリーズ (HD 7000)以降

 

Appleは「Mojave」がmacOSでは最後の32bitアプリケーション対応のOSと発表しています。2019年以降にリリースされるシステム(macOS 10.15以降)では32bitQuickTime 7 frameworkJava 1.6 Apple frameworkCarbon HLTB(カーボンハイレベルツールボックス)などのフレームワークが廃止され、対象となるアプリケーションは動作しなくなります。それらを使用するユーザーやデベロッパーは64bitアプリケーションへの移行や対応が必要となります。