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YouTubeはどうして「チューブ」なの? ロゴマークに隠された意味

今や生活に欠かせない動画サービス「YouTube(ユーチューブ)」。

動画を楽しむサービスということは誰もが知っているところだと思います。

しかし、動画サービスなのになぜ「チューブ」? 管やパイプと関係あるの?

そんな世界最大の動画サービス「YouTube」の名前にまつわる秘密をご紹介します。

YouTubeはどうして「チューブ」なの?

 

YouTubeの「Tube(チューブ)」とはテレビのこと。

「Tube」は、英語で「テレビ」のことを意味します。

といっても、アメリカの口語での表現で、辞書でも4番目ぐらいの意味で書かれています。

研究社 新英和中辞典より

tube[名詞]

4c [the tube] 《米口語》 テレビ(セット).

つまり「YouTube」とは、日本語で言うと「あなたテレビ」という名前の映像配信サービスということになります。

 

「チューブ」は「管」なのに、なぜ、テレビのことなの?

では、アメリカでは、なぜテレビのことを「Tube(チューブ)」と呼ぶのでしょうか?

それは、テレビ受信機の歴史に関係しています。

現在のテレビ画面は、液晶や有機ELなどがほとんどですが、かつては「ブラウン管」と呼ばれる装置によって映像を映し出していたのです。

ブラウン管は英語で「Braun tube」や「Cathode-ray tube」などと呼ばれ、この「tube」がテレビのことを指したのです。

 

 

YouTubeのロゴには「ブラウン管」テレビがある

YouTubeも、ブラウン管時代のテレビのことをまだ意識しているようです。

ロゴマークに配置されている四角は、画面を示しているものですが、角や周囲が丸い曲線で描かれています。

この画面の形状は、ブラウン管テレビの画面がこのように丸くなった形をしていたことに由来しているのです。

 

 

2017年のロゴ変更でも残った「ブラウン管」

YouTubeのロゴは、2017年8月19日にロゴを変更されましたが、変更後もブラウン管のテレビ画面の形状はロゴに残りました。

新しいロゴは、古いテレビを示すデザインを残しつつ、動画再生ボタンが追加された格好です。現在の動画配信サービスを表すシンボルと言えるでしょう。

 

 

ブラウン管の生産も終了。次にロゴ変更があったらどうなる?

YouTubeのロゴには残っているとはいえ、実際のブラウン管テレビは、シャープなどが2015年に生産終了。最近ではゴミ捨て場を通りかかったときに分厚いゴロンとした姿を見かけるぐらいになりました。

日本はもちろん、アメリカでも今後「Tube」が「テレビ」の意味だとは通じなくなっていくことでしょう。

2005年2月14日にサービス開始したYouTubeも、2020年で15周年を迎えました。

次にロゴ変更のときには、ブラウン管テレビ風の形状が残っているのか、気になります。もし、消えたとしたら、映像メディアの主役がテレビからネット動画に完全に移り変わったことを示すのかもしれません。

 

2021年時点でのYouTubeのロゴ

 

Source : YouTube About

 

 

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