Appleは、Apple Watch向けの最新ソフトウェア「watchOS 26」を2025年9月16日よりリリースしました。

今回のアップデートでは、健康管理機能の拡充やデザインの刷新、日常の利便性を高める新機能が追加され、ユーザー体験がさらに進化します。

Liquid Glassによる新しいデザイン

watchOS 26では、新たに「Liquid Glass」を採用しました。

これにより、コンテンツや操作要素が屈折や反射を伴って表現され、視覚的な奥行きと臨場感が強調されています。

スマートスタックやコントロールセンター、アプリ内のナビゲーションがより明確に表示され、直感的に利用できる設計となっています。

健康機能の拡充

高血圧通知

Apple Watch Series 9以降およびApple Watch Ultra 2以降では、高血圧の兆候が30日以上継続して観察された場合に通知を受け取れる機能が利用可能です。

この機能は22歳以上で、高血圧の既往歴がなく、妊娠していないユーザーを対象としています。

睡眠スコア

watchOS 26

新たに導入された睡眠スコアでは、睡眠時間や一貫した就寝・起床のリズム、睡眠中断の有無に基づき毎晩のスコアを提示します。

これにより、睡眠の質や回復力をより深く理解できるようになりました。

スコアは睡眠アプリ、スマートスタック、文字盤コンプリケーションから確認可能です。

フィットネスと日常利用の進化

ワークアウトアプリは新しいレイアウトを採用し、四隅のアイコンから指標やカスタムワークアウト、メディアなどに素早くアクセスできるようになりました。

さらに、ワークアウト内容や個人の好みに応じてApple Musicのプレイリストやポッドキャストが自動提案されるなど、統合的なメディア体験も提供されます。

加えて、Apple Watchにメモアプリが登場。

手首から直接メモの作成やチェックリストの管理が可能になり、音声入力やSiriによる新規作成も行えます。

コミュニケーション機能の強化

「メッセージ」アプリにはApple Intelligenceを活用したライブ翻訳が追加されました。

受信したメッセージを自動的に翻訳し、ユーザーの優先言語で返信できる仕組みです。

Apple Watch Series 9以降およびApple Watch Ultra 2以降で、Apple Intelligence対応のiPhoneとペアリングしている場合に利用できます。

新しい文字盤

watchOS 26では、多彩な文字盤が追加されました。

  • イグザクトグラフ:伝統的なレギュレーターウォッチを現代風に再構成し、時・分・秒を分離して表示。

  • フロー:Liquid Glassの数字とカラー球体が手首の動きに合わせて流れるように変化。

  • ウェイポイント:Apple Watch Ultraで利用可能な、保存した場所や見どころを示すライブコンパス。

  • Hermès Faubourg Party:動きや時間帯に応じたキャラクターのアニメーションショートムービーを表示。

  • 写真の文字盤:Liquid Glassによる立体的な数字表示と写真シャッフルに対応し、日々の思い出をより鮮やかに表示。

また、文字盤ギャラリーはコレクションごとに整理され、目的の文字盤をより簡単に見つけられるようになりました。

その他の機能

  • 片手操作ジェスチャー「手首フリック」:通知の消去やタイマーの消音などを簡単に実行可能(Series 9以降対応)。

  • 常にオンの秒針表示:20種類以上の文字盤で1Hz表示に対応(Series 10以降対応)。

  • 自動音量調整:周囲の雑音に応じて、通知やSiriの音量を自動調整。

  • 電話アプリの新機能:iPhoneが近くにある場合、保留アシストや通話スクリーニングを利用可能。


watchOS 26は、デザイン・健康・フィットネス・コミュニケーションの各分野で大きな進化を遂げており、日常生活をより豊かで便利にするアップデートとなっています。