Appleは、Apple Watch向けの次期OS「watchOS 26」を発表しました。
watchOS 26は、美しい新デザインとともに、Apple Intelligenceを活用したパーソナライズ機能を多数搭載し、ユーザーがよりアクティブで健康的に、そしてつながりを保てるようサポートします。
Liquid Glassによる新デザイン
watchOS 26では、UI全体にLiquid Glassを用いた新しいビジュアル表現が採用され、アプリのナビゲーションやコントロール、スマートスタック、コントロールセンターなど、主要機能の操作性が向上しました。
「写真」文字盤もリニューアルされ、背景の画像がより印象的に表示されるようになっています。
Apple Intelligenceによる「Workout Buddy」
フィットネス機能の中心となるのが、Apple Intelligenceを活用した「Workout Buddy」です。
ユーザーの心拍数や運動履歴、アクティビティリングの進捗に基づき、個別に最適化された音声ガイダンスをワークアウト中に提供します。
Workout Buddyは、英語による音声で、モチベーションを高めるコメントや励ましをリアルタイムで伝えます。
また、Workout BuddyはApple Musicとの連携により、トレーニングの種類や個人の好みに基づいた音楽を提案します。
Bluetoothヘッドフォンと接続することで、屋内外のランニングやウォーキング、サイクリングなどのアクティビティで利用可能です(対応言語は英語から提供開始)。
ワークアウトアプリの刷新
watchOS 26では、ワークアウトアプリのインターフェースが大幅に再設計されました。
新たに追加された4つのクイックアクセスボタンにより、お気に入りの機能やカスタムワークアウトへのアクセスが簡単になります。
音楽やポッドキャストの自動再生設定も可能で、トレーニング開始時に最適なプレイリストを即座に楽しめます。
スマートスタックの進化
スマートスタックには、ユーザーの日常の行動パターンやセンサーデータをもとに、先読み提案を行う「スマートスタックのヒント」が導入されました。
たとえば、ユーザーがオフライン状態にあるときにバックトレース機能を促したり、特定の時間にピラティスの提案が表示されたりするなど、より文脈に沿った情報が提示されます。
メッセージ機能の強化とライブ翻訳
メッセージアプリはApple Intelligenceに対応し、手首の上でライブ翻訳が可能になりました。
受信テキストは希望の言語に即時翻訳され、返信も相手に合わせて自動翻訳されます。
また、コンテクストに応じて、会話相手に適したアクションやスマートリプライを提案する機能も搭載されました。
手首フリックによる操作と通知の管理
watchOS 26では、手首をすばやくひねる動作によって、通知の非表示や電話の拒否、タイマーの停止などが可能になりました。
このジェスチャは機械学習を活用してユーザーの動きを識別し、片手が塞がっている状況でもApple Watchの操作を容易にします。
新たなアプリ・機能と開発者向けAPI
Apple Watchに初めてメモアプリが追加され、音声入力やSiriを通じてメモの作成・管理が可能になります。
また、通話アプリでは「保留アシスト」や「通話スクリーニング」などの新機能が登場し、着信の応答判断がより容易になりました。
開発者向けには、新しいSwiftUIやControl Widget API、Smart Stack Relevance APIなどが提供され、デザインの刷新やウィジェットの高度な統合が可能になります。
提供時期と対応機種
watchOS 26は、2025年秋に無料のソフトウェアアップデートとしてリリースされます。
対応機種は、iOS 26を搭載したiPhone 11以降とペアリングされたApple Watch Series 6以降、Apple Watch SE(第2世代)、およびすべてのApple Watch Ultraモデルです。
なお、Apple Intelligence機能の一部は、iPhone 15 Pro以降の対応機種と特定の言語設定が必要です。