Appleは、watchOS 10を2023年9月18日(月)よりリリースしました。
watchOS 10はApple Watch Series 4以降を対象に提供され、iOS 17がインストールされたiPhone XS以降が必要です。
様々な新機能の追加や、既存の機能の改善が行われました。
Apple Watchのディスプレイに改善が施されて、情報をより一目で見やすくなりました。
Apple Watchのアクティビティアプリでは、より詳しい情報、共有機能の向上、再設計されたトロフィーケース、Apple Fitness+のトレーナーのヒントにより、日々の活動をより簡単に記録できるようになります。
スマートスタックでは、ユーザーの状況に応じてタイムリーな情報を表示し、どの文字盤からでもDigital Crownを回すだけで表示できるウィジェットが含まれます。
例えば、1日の始まりには天気アプリが天気予報を表示し、旅行中にはスマートスタックでウォレットから搭乗券を表示します。カレンダーやリマインダーが入れ替わりで上部に移動して次のミーティングやタスクを表示し、ポッドキャストなどの実行中のアプリもすぐに使えるように上部に移動します。また、スマートスタックは、「ポートレート」などの美しい文字盤を楽しみながら、知りたい情報にすばやくアクセスする方法をユーザーに提供します。
コントロールセンターはサイドボタンを使ってアクセスできるようになり、どのアプリを開いていても、いつでも簡単にすばやく開けます。Digital Crownをダブルクリックすると、最近使用したアプリに戻ります。
watchOS 10では、5つの新しい文字盤「スヌーピー」「パレット」「ソーラーアナログ」「Nikeグローブ」、そしてApple Watch Ultra向けの「モジュラーUltra」が登場します。
「モジュラーUltra」文字盤は、Apple Watch Ultraの大きなディスプレイを活用し、秒数、高度、深度などのリアルタイムのデータを最も外側の縁に表示します。これはApple Watchの文字盤の中で最も多くのコンプリケーションを提供し、スポーツ、アウトドアの探検、海や水上・水中のアクティビティに合わせてカスタマイズできます。この文字盤とウェイファインダー文字盤では、暗い場所で、Apple Watch Ultraの環境光センサーがナイトモードを自動的に起動するようになります。
watchOS 10を搭載したApple Watchでサイクリングを開始すると、ライブアクティビティとしてiPhoneに自動的に表示され、タップすると、全画面表示になります。心拍数範囲、高度、レースコース、カスタムワークアウト、新しいサイクリング速度表示などのワークアウト表示は、iPhoneのディスプレイサイズに合わせて最適化されるので、iPhoneを自転車のハンドルバーに取りつけて走行中に手軽で簡単に確認することができます。Bluetooth接続は、屋内と屋外のサイクリングワークアウトとGymKitに対応しています。
コンパスは可能な場合、2つのウェイポイントを自動的に生成し、モバイル通信が可能な最後の場所を推定し、メッセージの確認や電話の発信に役立てることができます。
また、万が一の場合に緊急電話をかけられるように、デバイスが通信事業者のネットワークに最後に接続されていたルート上の場所を推定します。
ルートを準備する時には、新しい高度表示は高度計データを使用し、保存されたウェイポイントの3次元表示を提供します。まずは米国で、等高線、山の陰影、標高の詳細情報、関心のある地点などが含まれる新しい地形図がAppleマップで表示されるようになります。
また、登山道の距離、種類、難易度などの詳細な情報を含む場所カードで近くの登山道や登山道の起点を検索することもできます。
watchOS 10のマインドフルネスアプリでユーザーは、慎重かつ便利な方法で瞬間的な感情や日々の気分を記録できます。ユーザーはDigital Crownを回して魅力的な多次元の形をスクロールし、自分がどのように感じているかを選び、最も大きく影響を及ぼしている項目を選択して、自分の気持ちをより詳しく記述することができます。
watchOS 10では、Apple Watchの環境光センサーを使って日光の下で過ごした時間を測定できるようになります。ユーザーはiPhoneやiPadのヘルスケアアプリでこの情報を確認できます。
日光の下で過ごす時間は、あらゆる年齢の人の体と心の健康にメリットをもたらします。また、自分のiPhoneを持っていない子どもはファミリー共有設定を使ってApple Watchを親のiPhoneとペアリングでき、親はヘルスケア共有を使って子どもが日光の下で過ごしている時間の長さを把握できます。
超広帯域無線はApple WatchとHomePodの連係をさらに緊密にします。オーディオ再生中のHomePodの4メートル以内にApple Watchユーザーが近づくと、Apple Watch は「再生中」を起動してメディアをコントロールできるようにします。
iPhoneとペアリングされていて接続範囲内にあるApple Watchでは、オフラインマップで、ターンバイターンのナビゲーション、到着予定時刻、マップの場所などに、Wi-Fiやモバイルデータ通信のない場合でもアクセスできます。
FaceTimeビデオメッセージの再生を開始して、Apple Watchから直接確認できるようになります。さらに、グループFaceTimeオーディオがApple Watchで利用できるようになります。
服薬アプリでは、指定した時間から30分経過しても服薬が記録されない場合にフォローアップのリマインダーを受け取れるようになります。
Apple Fitness+にはカスタムプランが導入され、曜日、時間、ワークアウトの種類などにもとづいてカスタムワークアウトや瞑想のスケジュールを受け取る新しい方法となるほか、ユーザーが選択した複数のワークアウトと瞑想をシームレスに連続で行えるスタックが導入されます。
年内に提供されるアップデートにより、HomePodで何も再生していない時は、スマートスタックの一番上にメディアの提案が表示されるようになり、NameDropで、ユーザーはApple Watchを相手のiPhoneまたはApple Watchに近づけることで簡単に連絡先情報を交換できるほか、オーディオフォーカスにより、Apple Fitness+で音楽またはトレーナーの声の音量を優先させることができるようになります。