Appleは、M5チップとデュアルニットバンドを導入した新しい「Apple Vision Pro」を発表しました。
予約注文はすでに受け付け中で、2025年10月22日(水)より販売が開始されます。
販売価格は、599,800円(税込)からで、ストレージ容量は256GB、512GB、1TBの3種類が用意されています。
パフォーマンスと快適性が大幅に向上
最新のApple Vision Proは、第3世代3ナノメートルテクノロジーを採用したM5チップを搭載しています。
10コアCPUと10コアGPUにより、アプリやウィジェットの起動時間を短縮し、よりスムーズで反応の良い操作体験を実現します。
ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングおよびメッシュシェーディングにも対応し、照明や反射の表現がよりリアルになりました。
専用のR1チップが12台のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクを制御し、12ミリ秒以内に映像を処理することで、現実世界をリアルタイムに映し出します。
高性能バッテリーは最大2.5時間の一般使用、または最大3時間のビデオ再生に対応しています。
カスタムマイクロOLEDディスプレイと高速リフレッシュレート
ディスプレイはピクセル数が前世代より10%増加し、より鮮明なテキスト表示と高精細な映像を実現しています。
最大120Hzのリフレッシュレートに対応し、モーションブラーを軽減。Macの仮想ディスプレイを利用する際も滑らかな映像体験を提供します。
快適さを追求したデュアルニットバンド
新たに採用されたデュアルニットバンドは、通気性と伸縮性を兼ね備えた立体編み構造を持ち、長時間の装着でも快適なフィット感を保ちます。
下部ストラップにはタングステン製インサートが内蔵され、バランスと安定性を高めています。
2つのフィットダイヤルにより、細かな調整も可能です。サイズはS、M、Lの3種類があり、前世代モデルにも対応しています。
単体販売価格は16,800円(税込)です。
visionOS 26とApple Intelligenceによる新しい体験
最新のvisionOS 26は、ウィジェットや進化したPersona、AIを活用した空間体験などを提供します。
写真を立体的に再現する空間シーン、180度・360度動画の再生、さらにはCanonやGoProなどのアクションカメラ対応も強化されています。
Apple Intelligenceの多言語対応により、ChatGPTや作文ツールなどの新機能も利用できます。
豊富なアプリとエンターテインメント体験
Apple Vision Proでは100万を超えるアプリが利用可能で、そのうち3,000以上がvisionOS専用です。
Apple Immersiveでは、「NBAライブ配信」や「メタリカ」「ザ・ウィークエンド:Open Hearts」など、新しいシリーズや映画を楽しむことができます。
日本国内のApple TVアプリでは、「スーパーマン」「ジュラシック・ワールド/復活の大地」など150本以上の3D映画が配信されています。
ゲーム体験とクリエイティブ活用の進化
PlayStation VR2 Senseコントローラーへの対応により、6自由度のモーショントラッキングやバイブレーションに対応したゲーム体験が可能です。
Apple Arcadeでは「Glassbreakers: Champions of Moss」など、200以上のゲームタイトルが提供されます。
また、Logicool Museデジタルペンシル(19,800円・税込、10月29日予約開始)を使用すれば、デザインや共同作業において新たな精度と表現力を実現します。
企業での活用事例
CAEではVision Proを使ったパイロット訓練、Porscheでは新車のビジュアライズ、Visageでは医療用3Dイメージングなど、さまざまな分野で空間コンピューティングの応用が進んでいます。
付属品とアクセサリ
Apple Vision Proには、デュアルニットバンド、ライトシーリング、クッション、カバー、ポリッシングクロス、バッテリー、USB-Cケーブル、40Wダイナミック電源アダプタなどが付属します。
また、トラベルケース(34,800円・税込)やZEISS Optical Inserts(Readers 16,800円、Prescription 24,800円・税込)も用意されています。