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Apple、ゲーム移植に適した新ツール「Game Porting Toolkit」を発表

Game Porting Toolkit

Appleは、2023年6月5日(月)に行われた開発者向け会議「WWDC2023」において、ゲーム開発者向けの新しいツール「Game Porting Toolkit」を発表しました。ベータバージョンは、すでに公開されており、AppleのWebサイトからダウンロードができます。(Technologies for Game Developers – Apple Developer)

「Game Porting Toolkit」は、AppleのmacOSとiOSで動作し、macOS Monterey 15.3以降、iOS 15.4以降のデバイスで利用可能です。また、このツールを使用するためには、IntelチップまたはApple シリコンを搭載したMacが必要となります。

「Game Porting Toolkit」は、ゲーム開発者が他のプラットフォームからAppleのエコシステムにゲームを移植する際に、大きな支援となるツールです。

具体的に何ができるのか、例を交えて説明します。

例えば、あなたがOpenGLを使用して作成したゲームを持っているとしましょう。しかし、AppleのデバイスではMetalという別のグラフィックスAPIが最適化されています。この違いが移植を困難にすることもあります。しかし、この「Game Porting Toolkit」を使用すれば、あなたのゲームのOpenGLのコードをMetalに自動的に変換してくれます。これにより、手間を大幅に削減し、ゲームのパフォーマンスも最適化されます。

また、このツールキットは、ゲームのオーディオや入力システムの移植もサポートします。つまり、PC向けに作成したマウスやキーボードの操作を、Appleのデバイスのタッチスクリーン操作に変換するなどの作業も、このツールキットが支援してくれます。

「Game Porting Toolkit」は、開発者が新たなマーケットにアクセスし、自分たちのゲームをより広いユーザー層に提供するための強力なツールです。何百万人ものAppleユーザーに向けて自分たちのゲームを提供するチャンスを産み出します。

 

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