macOS Ventura

Appleは、新OS「macOS Ventura」を2022年10月24日(月)よりリリースしました。

Appleシリコン搭載のMacとIntel搭載のMacに対して、無料のソフトウェアアップデートとして提供されます。

「macOS Ventura」には、新機能として「連係カメラ」、「ステージマネージャ」が追加されたほか、既存の機能にも新要素の追加や、性能のアップデートが行われました。

 

macOS Ventura

「連係カメラ」機能は、近くのiPhoneのカメラを認識して、ウェブカメラとして利用できる機能です。

iPhoneの広角カメラを利用したビデオ通話は、顔と手元を同時に表示することが可能で、プレゼンテーションなどに適しています。

FaceTime、Zoom、WebexなどのmacOSのビデオ会議アプリケーションとスムーズに連係することが可能です。

また、HandoffをFaceTimeでも使えるようになり、iPhoneやiPadでFaceTime通話を開始し、自宅に戻ってからMacに引き継いだり、Macで通話を開始し、外出時にiPhoneやiPadに引き継ぐことなどができるようになりました。

 

macOS Ventura

「ステージマネージャ」は、有効にすることで、アプリケーションとウインドウを自動的に整理する機能です。

機能を有効にすると、作業している現在のウインドウは中央に、他のウインドウは左側に表示される状態となり、タスクを切り替えることが可能になります。

ステージマネージャは、Mission ControlやSpacesなど、macOSのウインドウ管理ツールと連係して機能し、1回クリックするだけで簡単に自分のデスクトップにアクセスできるようになります。

 

macOS Ventura

「Safari」では、新しいサインイン方法として「パスキー」により、より安全で使いやすいサインインが可能になりました。

パスキーは、デバイス上に保持される固有のデジタルキーです。

サーバー上には保存されないため、ハッカーが漏えいさせたり騙されて共有させたりすることができない設計となっており、安全なシステムとなっています。

また、パスキーは、iCloudキーチェーンを使った暗号化によって安全に同期されるので、Mac、iPhone、iPadを含むApple製デバイス間で使用することが可能です。

 

macOS Ventura

「メッセージ」機能は、最近送信したメッセージの編集や取り消しをしたり、誤って削除したメッセージを復元できるようになったほか、すぐに返信できない場合はメッセージを未開封にすることもできるようになりました。

メッセージでファイルを共有して、スレッドの全員が自動的にアクセスできるようにすることも可能になり、共同制作の効率が向上しました。

 

macOS Ventura

iCloud共有写真ライブラリでは、ユーザーは最大6人の家族メンバーと一緒に写真ライブラリを作成して共有できます。

開始日または写真に写っている人をもとに共有することが可能で、参加するすべてのユーザーが共有する写真やビデオを追加、削除、編集したり、お気に入りに追加できます。

 

macOS Ventura

「Spotlight」も強化されており、新機能と新しいデザインが搭載されます。

場所、人々、風景、被写体で写真を検索することが可能になり、「テキスト認識表示」により、画像の中のテキストを検索できます。

また、タイマーを開始したり、新しい書類を作成するといった操作をSpotlightから行なえるようになりました。

また、クイックルックに対応し、ユーザーはほぼすべての種類のファイルのフルサイズのプレビューを、ファイルを開くことなくすばやく確認できます。

 

macOS Ventura

Mac上でプレイできるゲームの質も向上しており、Metal 3などの新しいテクノロジーを導入し、より反応の良いゲーム、美しいグラフィックスを実現します。