Appleは、Mac向けの最新OS「macOS Tahoe」を2025年9月16日よりリリースしました。
新しいデザイン言語「Liquid Glass」によるインターフェイス刷新、Apple Intelligenceのさらなる統合、複数デバイス間での連係機能強化など、多岐にわたる進化が盛り込まれています。
デザインの刷新とパーソナライズ性の向上
macOS Tahoeでは、UIに「Liquid Glass」が採用され、コンテンツがリアルタイムで屈折や反射を伴って表示されるなど、これまでにない表現が可能になりました。
ライトモードやダークモードに加えて、新しい色付きアイコンやクリアなスタイルが追加され、ユーザーによるカスタマイズの幅が広がっています。
また、透明化されたメニューバーにより、画面全体を広く感じられるようになり、コントロールセンターのレイアウトや各種操作もユーザーが柔軟に調整できるようになりました。
Apple Intelligenceのさらなる統合
macOS Tahoeでは、Apple Intelligenceがより多くのアプリやワークフローに組み込まれました。
ショートカットアプリでは、テキスト要約や画像生成といったインテリジェントアクションを活用できるほか、メッセージアプリやFaceTimeではライブ翻訳機能が追加され、異なる言語間での円滑なコミュニケーションを支援します。
さらに、Image Playgroundなどを用いた新しい画像生成体験や、ジェン文字によるカスタム表現も可能になり、自己表現の幅が拡大しました。
複数デバイス間の連係機能
今回のアップデートでは、iPhoneとMacの連係がより強化されました。
iPhoneのライブアクティビティをMacのメニューバーから確認できるほか、新たにMac向けの電話アプリが追加され、発信・着信や履歴、留守番電話へのアクセスが可能です。
また、着信スクリーニングや保留アシストといった機能も搭載され、ユーザーの利便性と安心感が高められています。
Spotlightと作業効率化の強化
Spotlightは史上最大のアップデートが行われ、クイックキーによる迅速なアクション実行や、ユーザーの習慣に基づく提案表示が可能になりました。
さらに、ショートカットの自動実行により、日常的なタスクを効率的に処理できます。
そのほかの新機能
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アクセシビリティ:カメラを用いた拡大鏡や新しい点字アクセス機能、乗り物酔いを軽減するモーションキューなどが追加。
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ファミリー機能:ペアレンタルコントロールの強化により、子どもの利用環境をより安全に管理可能。
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ジャーナルアプリ:写真や音声を添えて日々の記録を残せる新しいライティング体験。
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写真アプリ:フィルタリングや並べ替え機能が改善され、コレクションの管理が容易に。
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ゲーム機能:新設のゲームアプリやMetal 4による高度なグラフィックス技術をサポート。
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メッセージ・FaceTime:投票機能や背景カスタマイズ、詳細ビューの刷新など、コミュニケーションが一層充実。
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リマインダー・メモ:AIによる提案や通話録音の文字起こし、Markdown書き出し機能を搭載。
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パスワード管理:過去の変更履歴を簡単に確認可能。
対応デバイス
macOS Tahoeは以下のMacモデルに対応しています。
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Appleシリコン搭載MacBook Air(2020以降)
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Appleシリコン搭載MacBook Pro(2020以降)
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MacBook Pro(16インチ、2019)
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MacBook Pro(13インチ、2020・Thunderbolt 3ポート×4)
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iMac(2020以降)
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Mac mini(2020以降)
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Mac Studio(2022以降)
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Mac Pro(2019以降)